東京都港区三田の鍼灸院。最寄り駅は三田、白金高輪、田町、麻布十番です。
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バレエで肩が上がる3つの原因


こんにちは。島田です。

 

今回は、肩が下がらない3つの原因について解説をしていきます。

 

あなたはバレエ教室で「肩が上がってる!」って言われた時に、

 

 

肩を下げようとして

こんな間違えしていませんか?

 

 

肩を下げようとして、

  • 腕や肩周りに力を入れる
  • お腹を固めようとしたり
  • 一生懸命肩を下げようとしてちょっと力を入れたりする

 

これらは皆、肩が逆に上がってしまう原因になります。

 

 

ただ、これはある意味仕方がないことです。肩下げろって言われた時に、どうしても腕とか肩周りに力をしまうのは、別にあなたに問題があるわけではないんですね。

 

 

肩が上がるのには原因が3つあります。その内の2つは誤解。つまり、肩を下げるっていう意味がズレて伝わってるんです。

原因①下げる位置がズレてる

まず1つ目のは、肩を下げるという言葉の誤解です。

 


肩を下げるときに、腕の付け根を下げるイメージあるかもしれません。(
参照:イラスト)。

バレエで「肩を下げる」って言われた時っていうのは、こういう腕の付け根、肩そのものを下げる事じゃないんですね。

 

 

では、どこを下げればいいのか?実際に下げる部分は肩甲骨の上のヘリ(背骨側)です。

「どこ?」と思いますよね?よく肩がこったときに揉みたくなるところです。踊っているときに肩が上がるのを防ぐには、肩甲骨の上角(じょうかく)という部分が持ち上がらないようにするのがポイントです。

 

 

なぜこの部分を下げるのか?それは、首に力が入って脱力できなくなることを防ぐためです。

 

 

肩甲骨から首につながる筋肉があります。肩が上がると、この肩甲骨と首をつなぐ筋肉も縮んでしまうため、首に力が入って腕や足を上げてキープしづらくなってしまうんです。

 

 

冒頭で『肩が上がる原因には誤解が2つある』ってお話しましたね。もう1つは『あばらを締める』って表現の誤解です。ここで、腹筋を固めてしまうと肩が上がってしまいます。

 

原因②腹筋を固める

あばらを締めようとすると、こういう風にみぞおちに力入れたりとか肋骨とか 肋をグッと締めようと思ったりとか、お腹固めたりしようと思うんですけど ...これらは全部肩が上がる原因になります。

 

 

これ、けっこう気づかずにやってしまっていることが多いんですね。肩を下げようとして、背中を下げたりお腹を前にだしたり…。反対にそれを防ごうとして、お腹をしまおうとしたら顔が前にきて肩が上がってしまったり…。

 

 

例えば、先生からこんなアドバイスもらった経験ありませんか? 

「あばらを締めて...あ、でも肩は上げないでね」

あるいは、『肩を下げて、肋開かないで』

っていう一見矛盾したアドバイスをされる人もいると思います。それはこんな背景があるからなんですね。

 

 

 

これには、もう1つの原因が関係しています。特に普段スマホを使う時間が長かったり、デスクワークをしている場合は要注意です。その原因は…

 

原因③肩甲骨が外にズレてる

肩甲骨は、背中の筋肉と脇の筋肉でバランスをとって、丁度良い位置においてあります。

 

 

上のイラストにもある通り、背中の筋肉(菱形筋・りょうけいきん)、これはよく肩凝ってくると背中が凝ったりしますよね。肩甲骨周りがよく凝る…、あの辺です。

 

 

緑の矢印で示した菱形筋は、腕を後ろに動かしやすくします。肩甲骨を背中側に引っ張る事によって、腕を後ろ側に動かしやすくするんです。反対に、赤い方の矢印である脇にある前鋸筋(ぜんきょきん)というのは腕を前、横、上に動かしやすくします。

 

 

この2つが上手く引っ張り合って肩甲骨が丁度良い位置にある事で、

  • 腕が長く使えたり、
  • 肩が下がりやすかったり、
  • 踊っている時に体幹やバランスが安定する

んですね。

 

 

この背中の筋肉、あなたも経験あると思うんですけど、とても凝りやすいです。菱形筋が弱ってきて脇の筋肉、腕はいっぱい使うので、どっちかっていうと前鋸筋の方が硬くなりやすいです。

 

 

この辺が凝ってくると、脇の筋肉に引っ張られて肩甲骨が外にズレていきます。

 

 

そうすると、いわゆる「前肩(まえかた)」になります。 この状態だと、肩甲骨が外にあるのでアン・オーしたりとか手を上げようとすると、肩をちょっと外側にズラした状態で腕を動かす事になるので可動域が凄く狭くなるんですね。

 

 

なので、肩が引っかかって痛いです。それで、肩が下げられなくなってしまいます。

 

 

 

この3つをまとめると、肩が上がる原因は…

 

腕の付け根を下げているか、肋を締めようとする時にみぞおちとか脇に力を入れてしまって、肩を上げる状態を作っているか、この前鋸筋と菱形筋のバランスが上手く取れなくて肩甲骨が外にズレてしまった為に、引っかかって肩が下げられないっていう事になります。

 

 

なので、教室で踊っている時に「あ、肩上 がってるよ」って注意される時は、まずこの3つをチェックして下さい。この3つを解消する事によって肩が上がる状態っての は無くなっていきます。肩が下げやすくなるんです。 是非、この3つ注意して確認してみて下さい。

 

 

明日からのレッスンに活かしてもらえれば嬉しいです^^ありがとうございました。